むつざわだより

未来ラボメンバーが、むつざわで見つけた
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歴史を感じる古道ウォーキング

歴史を感じる古道ウォーキング

睦沢町には何気ないところに昔の人の息吹が伝わってくるような文化財があったり、歴史を感じられる場所がたくさんあります。
八坂神社の伊八の向拝や、歓喜寺の仁王門、佐貫の庚申塔などなど。日の子坂古戦場跡もそのひとつです。

日の子坂は、茂原といすみをつなぐ広域農道ができる30年くらい前まで、住民たちが使っていた山の上の尾根道で、いわゆる古道です。

これ↓は左が明治36年(1903年)の地図。当時は道があったことが分かります。
赤く色を塗ったところが、今日紹介する日の子坂です。
日の子坂

この道は更にその昔の戦国時代、長南(当時は庁南)の武田氏が万木城(当時は万喜城)を城攻めした際に激戦が繰り広げられた場所で、「火の粉」が散った戦の場から転じて「日の子坂」と言われるようになったそうです。

一時は荒廃してしまったそうですが、有志の方たちの手で再生され、今では散策道(トレイル)となりました。山の中の道をゆるい上り坂1kmの後、下りが300m、だいたい1万歩のコースとなっています。

車がビュンビュン行き交う広域農道のすぐ横に、こんなトレイルがあるなんて驚きです。しかもその道は600年も前から続く歴史がある道。行かない理由がありません。
さっそく整備に関わった行政(ゆきまさ)さんにお願いし、ご案内いただきました!

* * *

日の子坂場所は広域農道をいすみから茂原へ北上し「お食事処おだか」さんを過ぎて1つめの交差点を左に曲がったところにあります。
入り口には「日の子坂古戦場跡」の立て札(右の写真)が立っているので、すぐわかります。車は脇に2台くらい停められます。
詳細の地図はこちら


日の子坂左の写真は構中安全を願う「辻切り」。
入り口の右側(立て札の反対側)に立っています。ガイドの行政さんがいなければ、見落としてしまうところでした!
これは集落の境(辻)を表すもので、年が明けるたびに新しい御神札を立てる風習があるそうです。今でも昔と同じ行事が受け継がれているんですね。昔から伝わる風習は大切にしたいなぁ、そんな風に思えるのも、歳を重ねたせいかもしれません(笑)


日の子坂さて。古道に入ってまず現れるのが合戦での死者を祀ったと言われている「首塚」の立て札(右の写真)です。
脇の小道を上がって左に少し行くと、小高く盛られた首塚を見ることができます。
私たちは御霊に丁寧にお参りしてきましたが、ちょっと恐いな、そう思ったら首塚へは行かず、通り過ぎても大丈夫ですよ。


日の子坂その後はこんな感じ(左の写真)の道が続きます。とても歩きやすい道です。
昔はこの道を馬車も通っていたとか。古戦場だったというだけあって、錆びた小刀などを見つけた人もいたそうです。
しばらく歩くと「カツ坂分岐」。そこを左に下りていくと、広域農道へ出ることができます。
まっすぐ先は行き止まりですが「団子松」を見るためにさらに進みます。


日の子坂団子松は古道から脇にそれたところにあるので、わかりにくいです。
今回、ガイドしてくださった行政さんと一緒に、立て札(右の写真)を立ててきましたので、迷わず見つけられるようになりました。
この立て札の脇の細い道を上がり(滑るので注意)、左に回り込むように小山を上ると、目の前に団子松が現れます。


hinokozaka-dangomatsu2これ(左の写真)が団子松。かつては遠くからも眺めることができたほどの大松だったらしいのですが、今は高さ3~4mの根元を残すのみとなっています。
丘の下を覗くと、折れた幹がそのまま残されていました。


日の子坂
団子松のある場所は、山の中の、さらに小高い丘の上なので、とても眺めがよいです。周りを見渡せば山桜もたくさん。残念ながらもう葉桜になっていましたが、もう少し早い時期ならお花見ウォーキングができたことでしょう。

カツ坂分岐を右へ下りて広域農道に出て帰るコースもあるのですが、今日は来た道を戻りました。
このルートだと、往復2kmですので気軽にトレッキングやハイキングを楽しめると思います。

* * *

7月~10月はハチなどがいる可能性がありますので入山は禁止となります。
新緑の気持ちよいこの季節のうちに、ぜひ行ってみてください!

ガイドがいないとちょっと心配・・・そんな方は4/29(金・昭和の日)に「古戦場ウォーク」というイベントがありますので一度参加してみてはいかがでしょうか。
歴史的な解説を聞きながら、のんびりウォーキングできます。

むつざわさんぽ:日の子坂古戦場跡

kaori KOBAYASHI

kaori KOBAYASHI
職業:マーケティングストラテジスト(東京)/カフェ経営(睦沢)

東京都出身。睦沢町大谷木にある「里山カフェ&ゲストハウス sou」オーナー。週末は睦沢でカフェを営業しながら自然と寄り添う生活を、平日は東京でデジタルな仕事をこなす「二地域居住」を実践しています。