むつざわだより

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1人1年分の米づくりワークシップ

1人1年分の米づくりワークシップ

究極の家庭菜園は、「マイ米づくり」
家庭菜園がブームになって久しいですね。都市部でも、市民農園が盛んになり、自分の手で野菜づくりを楽しむ人が増えています。家庭で様々な野菜がつくられるなか、最もハードルが高いと思われるのが、米づくりでしょう。
その米づくりを体験できるのが、睦沢町の岩井地区でトランローグが主催している「1人1年分の米づくりワークシップ」。
幅15m×長さ11mの田んぼで、田植えから草取り、稲刈り、そしてハザ掛け、脱穀、精米までを行い、日本人が1年間に食べる平均的な量と言われる1俵=60kgの収穫を目指しました。農水省の食料自給率に関する統計では、平成20年度58.8kg、26年度概算は55.2kgと年々減少しています。
2015年、市川から参加の坂本さんを代表とするチームが取り組み、田植えから精米まで見事に完遂しました。完全無農薬+100%有機肥料+手作業による「今時あり得ないけど、日本では2千年以上続く昔ながらの米づくり」です。

TPPが締結され、海外から安価な米を輸入して食べる時代が目前に迫る今、“次の暮らしをデザインするトランローグ”が提案するのは「人と人が助け合いながら、自分が食べる米を自分でつくる技と楽しみの伝承」です。

田植えに挑戦!
田んぼの両端に渡したヒモを目印にして、1カ所に苗5本を植えていきます。苗の根元を持ち、根元を地面から約5cm(指の第2間接)の深さに植えます。田植えは、7人で約1時間。1人なら約7時間の計算になります。
1人1年分の米づくりワークショップ

雑草との戦いに勝利!
田植えの翌週から早速草取りを開始。1〜2週間おきに、鋤簾(じょれん)を使って土を掻き上げ、小さな草を浮き上がらせることで除草。この作業を4回ほど繰り返し、その後は、取り残して大きく育った雑草を手で抜いていきました。
1人1年分の米づくりワークシップ
今年は、春先に真夏日が頻発するほど暖かかったせいか、例年になく雑草が早く、しかも旺盛に繁殖してしまい、草取りに追われました。また、例年になく大量の藻が発生し、鋤簾で土を掻く作業の妨げとなったことも、雑草の繁殖を許してしまった原因の1つです。

田植えから6週間を越え、坂本さんチームの努力の甲斐あって除草に成功。雑草との戦いに勝利し、稲の生長をコントロールできる状態になりました。
引き続き2〜3週間に1回程度、わずかに取り残して大きく育った草を抜いていきました。

1人1年分の米づくりワークシップ8月に入ると穂が出揃い花が咲き、頭を垂れはじめたコシヒカリ。

いよいよ収穫!
稲刈りから〜脱穀まで手作業で行いました。稲を刈り取ったあと、2週間ほどハザ掛けして天日乾燥させます。
1人1年分の米づくりワークシップ
1人1年分の米づくりワークシップ次に、足踏み脱穀機による稲の脱穀。初めての作業はコツをつかむまでが一苦労。その後、手回しで風を送る唐箕(とうみ)で、もみがらやゴミを飛ばして選別します。その後、籾摺り機で精米して出来上がりです。

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長い人生の半年間、あなたも貴重な米づくりにチャレンジしてみませんか?!
「1人1年分の米づくりワークショップ」が、睦沢町の「ふるさと納税」の対象となりました。
岩井第二営農組合とワークショップを主催してきたトランローグが、参加者のサポートをします。

【1人1年分の米づくりワークショップ概要】
「米づくりを楽しみたい方」「将来自給自足に挑戦してみたい方」を対象に、約165㎡の田んぼで、日本人1人1年間の平均消費量と言われる約60㎏の収穫を目指し、田植えから草刈り、稲刈りまで無農薬・有機肥料かつ手作業による米づくりを体験いただき、収穫したお米全てを差し上げます。作業は、4月末から9月初めの週末に、9回程度を予定しています。

1人1年分の米づくりワークショップ〜週末だけの作業で米づくり体験〜
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1人1年分の米づくりワークシップ

詳しくは web magazine TRANLOGUE
photo : Tranlogue Associates

kazuko SUGITA

kazuko SUGITA
職業:プランナー/デザイナー/エディター

大阪府出身。食と住環境をデザインする会社、トランローグ・アソシエイツ(東京八丁堀)クリエイティブディレクター。睦沢町にあるサテライトオフィスと東京を行き来して、テレワークスタイルで仕事をしています。