むつざわライフ

このコーナーでは、むつざわで出会ったさまざまな人に
むつざわでの暮らしについて、インタビューします。

健康に暮らせるシェアハウスを目指して
Vol.008

健康に暮らせるシェアハウスを目指して

「ここを拠点に、多くの方が交流する場所に、育ってくれるのを願っています。」

  • 真栄城(まえしろ)克子さん
  • お住まい:睦沢町上之郷
  • 居住歴:移住6年
  • お仕事:自力整体ナビゲーター

*新しい暮らしの形として「交流と共有」ができる「シェアハウス」が、若者・高齢者を問わず人気になっています。「看取りの家」という自助グループのシェアハウスの開業を目指して、睦沢町の古民家に移住し、自力の楽園「まことの里」を運営する真栄城さんに、お話を伺いました。

Q:睦沢町に移住されたきっかけを教えてください。

A:以前は、隣の市原市に住んでいて、自力整体の教室を開いていました。そこの生徒さんや仲間と「歳老いて、病院で死ぬのは嫌ね。自然が豊かなところで、みんなで看取りあいのできる、シェアハウスができるといいね。」そんなことを、日頃から話題にしていたんです。
そのうち誰かが「こんな物件があるから見に行こう」と、みんなで連れだって、あちらこちらを見て回っていました。その頃は、すぐに実現するつもりでもなく、夢物語だったんですよ。実際にはお金もないし、みんなでドライブして回るのを楽しんでいました。

そうしていくつか見て回っていたら、このお屋敷に巡り合ったんです。母屋の両隣には、離れと納屋。それに立派な蔵まであります。目の前には、田んぼが広がっていて、とっても静かなところ。少し歩けば、道の駅も近いから買い物にも不自由しない。自分が思い描く理想的な家と場所だと思いました。
それから、何度も足を運んで、だいぶ迷いました。諦めようとした頃、出資応援者が現れたんです。

母屋の向かって左側に「式台」、右側は通常の玄関。

Q:どれもしっかりとした、立派な建物ですね。室内も古さを感じさせません。

A:もともとは、庄屋さんのお屋敷だったようです。母屋は、売主の方のご両親が、平成9年に建て替えられたそうです。大変こだわりのある方だったようで、敷地にある山の杉を切り出し、乾かすために数年寝かしたスギを、柱や床に使っています。「式台」と呼ばれる、客⽤の立派な玄関は、建て替え前の母屋にあったものを移築しています。この「式台」から眺める田んぼの風景を見ていると、心も身体も癒されるんですよ。

離れ座敷と納屋、蔵は、いわゆる古民家です。はっきりとした年代は、わかりません。
室内は、今でこそ綺麗になってるんですが、最初は元の持ち主の荷物も残ったままで、ホコリだらけでした。そこもやっぱり、仲間が手伝ってくれて、ここまで綺麗になりました。

客⽤の玄関「式台」

「式台」から見る里山の風景

Q:「まことの里」での活動について教えてください。

A:さまざまな世代が交流できる拠点にしたいと思っています。私自身は、母屋で自立整体の教室を月に数回開いています。蔵では、中村泉さんが、リラクゼーションサロンをオープンしています。オープン当初は、私が自然食ランチのお店もやっていましたが、本業の教室が忙しくなってしまって、今は「ワンデイ・シェフ」という形で、日替わりで、いろんな方がカフェを開いています。

昨年は、納屋を改修する費用をクラウドファンディングで出資者を募りました。おかげさまで、目標金額を達成して、着々と改修が進んでいます。どれも、たくさんの仲間が助けてくれるおかげです。ゆくゆくは、仲間と看取りあいのできるシェアハウスを目指しています。
ここを拠点に、多くの方が交流する場所に育って、地域の活性化にも役立ってくれるのを願っています。

リラクゼーションサロンの中村泉さん

蔵の室内も改装が進んでいる

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インタビューを終えて

背筋がシャンと伸びて、とても70代とは思えないハツラツとした克子さん。「仲間の助けのおかげ」という言葉を何度も伺いました。多くの方が助けたくなる、そんな笑顔が絶えない素敵な方でした。

取材:kazuko SUGITA 写真:トランローグ・アソシエイツ