むつざわライフ

このコーナーでは、むつざわで出会ったさまざまな人に
むつざわでの暮らしについて、インタビューします。

むつざわで作る、あたたかなガラス作品
Vol.009

むつざわで作る、あたたかなガラス作品

「愛着を持って使っていただけるようなガラスの作品を作っています。」

  • 福田真木子(ふくだ まきこ)さん
  • お住まい:睦沢町上市場
  • 居住歴:移住10年
  • お仕事:ガラス作家

*2007年からむつざわで硝子屋福を運営している、オーナーでガラス作家の福田真木子さん。
福田さんはむつざわで作品創りをしながらも、都内各所の作品展に出展されていて、素敵な作品を創り続けていらっしゃいます。

* * *

ガラスというと、涼しげなイメージがありますが、福田さんがひとつひとつ手作りして創り上げる作品からは、やさしくてあたたかな温もりが伝わってくるから不思議なものです。

工房を構えるにあたりむつざわに移住した福田さん。ガラス作品を創るようになった背景やむつざわでの暮らし、作品作りへの想いについてお話を伺いました。取材の際には、工房でガラス体験をしてきました!その様子もご紹介します。

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Q:なぜガラス作品を作るようになったのですか?

A:もの作りが好きで大学では陶芸を専攻したのですが、能登島ガラス研究所で吹きガラスにふれ、ガラスの世界に入りました。大学卒業後は、九十九里にある菅原工芸硝子に11年間勤務して独立し、むつざわに硝子屋福を構えました。手に馴染み、ずっと愛着を持って使っていただけるようなガラスの作品を作っています。

Q:むつざわに移住したきっかけを伺えますか。暮らしはいかがですか?

A:独立して工房を構えるにあたり、いろいろと場所は検討しましたが、縁あって今の場所に決めました。むつざわは住んでいる人があたたかくて、とても住みやすいです。工房を構えるにあたっては、工房を営業する以上は周りの方の迷惑にならないように気を遣いますが、お隣さんにはとてもあたたかく迎え入れていただいて、今では家族のような関係でよくしていただいています。

Q:これからどんな作品を作っていきたいですか?

A:「丈夫な働き者で愛嬌のある器」と「使い物にならないけど、どことなくユーモアがあってそばに置きたくなるオブジェ」を作っていきたいです。

「丈夫な働き者で愛嬌のある器」と「使い物にならないけど、どことなくユーモアがあってそばに置きたくなるオブジェ」!?なんて素敵なんだろう!どんなものなんだろう??
想像しなかった福田さんの答えに感激した私たちでした。

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さて、取材では、ガラス体験もしてきました!
自分好みのデザインのグラスや小鉢、花器などの制作ができます。この日はガラスの小鉢を作りました。

まずは作りたい作品をイメージして絵を描きます。絵を描くときに結構悩んでしまうかもしれないので、ガラス体験の予約をしたら、イメージを膨らませておくのがおすすめです。

次に、ガラスにつける色を決めます。

そして、道具を扱って作品を作っていきます。
ガラスの形をつくるための棒の扱い方や息の吹入れ方は、福田さんがしっかりレクチャーしてくれるので、初めての方でも大丈夫!火を使って作業をするため、十分に注意して、安全に作品を作ります。

燃え盛る炎の中にガラスを投入。火を扱う作業は福田さんにやっていただきます。

棒をくるくると回転させながら息を吹き入れて、ガラスを膨らませます。回転させないと、ガラスの形がゆがんでしまうんです。回転させながら息を吹き入れる作業は慣れるまではひと苦労でした。

何度か火の中にガラスを入れて熱しつつ、膨らませたい大きさになるまでガラスを膨らませたら、形を整えていきます。

穴を広げて、、

色づけ用のガラスをつけます。

ふたたび熱して、、

さらに口を広げていきます。

棒でくぼみをつくり、

くぼみの向かい側を棒で尖らせたら、、

ハート形に!!

最後に形を整えて、

裏側を熱して、

かまの中で1日かけて冷まします。

完成した作品がこちらです。やはり、自分で作った作品には愛着がわきますね。何を入れよう?と考えるだけでわくわくします。

ガラス体験をしてみて、これだけの繊細な作業工程を経て作品ができることを実感し、素敵な作品を創り続ける福田さんがこれから先に創り出す作品はどのようなものだのだろうと、大変楽しみな気持ちになりました。

硝子屋福では、福田さんの作品の展示や販売をしているほか、吹きガラス体験(※要予約)を楽しめます。一年に一度はアウトレットフェスティバルが開催され、素敵なガラス作品をリーズナブルな価格でお買い求めいただけたり、ガラス体験をで特別価格(通常2,800円→2,500円)ででききたりしますよ。

ガラス体験は、こちらよりお申し込みいただけます。
おてがる吹きガラス体験

むつざわさんぽ:硝子屋福

インタビューを終えて

福田さんのガラス作品は、暮らしにすっと馴染むあたたかさがあります。実は、取材した私たちも作品の大ファンで、花瓶やおちょこ、グラスやお皿など、さまざまなガラス作品を持っています。福田さんのガラス作品をご覧に、そして、ガラス体験をしに、ぜひむつざわに足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材・写真:yumiko ENDOyukari IGARASHI